ダルマさんが転んだ 10の数え方/アクセント/フレージング 


昔、よく遊んだりしましたか!?
10をひと句切りに数える時に「ダルマさんが転んだ」等と言葉を当てはめると数えやすかったりします。5連符の時にもそうでしたが言葉を当てはめる事で、「1、2、3、…」とひとつひとつを数える煩わしさが無くなります。

さて、「ダルマさんが転んだ」をもう少し細かく分けてみましょう。「ダルマさんが転んだ」は関東風10の数え方ですが、強く発音する部分や単語で分かれやすい所でわけてみます。…「ダルマ・さんが・転んだ(3・3・4)」と分けるのが一般的でしょう、か!?そして、3・3・4 の各々の頭を拍の頭として強調すると3拍目が少しだけ長い3拍子となり、これだけでかなりプログレッシヴなリズムになります。母音や子音、強弱、手順を加味してドラムセットに割り振ると譜例のようになってしまいました。譜例は10/8で表記していますが、3/8+3/8+4/8と書いたりもします。
…今でも遊んでるって!?


ちなみに「ダルマ・さんが・ころん・だ**(3・3・3・3)」と最後に2つ休符を足すと12になります。これは3連符系の4拍子でお馴染みの感じですね。10の数え方の話題からは外れますが、最もノリやすいかもしれません。「ビビディ・バビディ・ブー」みたいなノリにも聞こえます。2つの休符の間に息継ぎも出来ますね。


ところで関西(京都)風10の数え方はやはり「ぼんさん(坊さん)が屁をこいた」ですが、「ぼんさんが・屁をこいた(5・5)」と分けると、5連符系の2拍子でとてもポリリズミックなアプローチになります。適当にドラムセットに割り振ると譜例のようになってしまいました。手順はRlRlr・rlrrLなんて叩くと感じが出るかもしれません。
…匂いまでは出ないと思います。


このように、拍の割り方やドラム・パーツの割り振りでいろんな感じが出せますね。演奏の時にすべて言葉を割り振っている訳ではないですが、時々思い出したようにやっています。

つづく

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